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قصة الكتاب :
新潮社/2013年/189ページ/本体1400円/ISBN 978-4-10-441206-8 川上 弘美 1958年東京都生まれ。中学・高校の生物教師を経て執筆活動に入る。 1994年短編「神様」でパスカル短篇文学新人賞、1996年「蛇を踏む」で 芥川賞を受賞。谷崎潤一郎賞を受賞した2001年『センセイの鞄』は2012 年マン・アジア文学賞および2014年インディペンデント外国小説賞の最 終候補となる。
5つの短編からなる連作集で、簡潔に「aqua(水)」「terra(土)」「aer(空気)」「ignis (火)」「mundus(世界)」とラテン語で名づけられている。最初の作品「aqua」では、 思春期の少女たちの性の目覚めや友人関係を通じて、大きく不可解な世界に向き合お うとする多感な少女たちのヴァルネラビリティ(傷つきやすさ)が浮き彫りになる。 二番目の「terra」では、女子大学生の「わたし」の生を、友人の恋人の死を鏡にし ながら映し出していく。三番目の「aer」は、一転して、初めて子供を産む女の視点 からの語りである。第四の「ignis」は、30年以上も同棲を続けてきた「わたし」と 青木という男の関係を描きながら、日本の古典『伊勢物語』の世界に通じていく。 そして、最後の「mundus」は、連作中もっとも謎めいた、そしてもっとも興味深 い作品である。マジック・リアリズム的世界を彷彿とさせるような、奇怪な出来事と 逸話に満ちたこの作品の世界では、主人公に正体不明の「それ」と呼ばれるものが一 貫してつきまとっている。「なめらかで熱くて甘苦し」いと表現される「それ」とは、 結局のところ、愛のことなのかもしれない。 川上弘美は、古代ギリシャ哲学や仏教思想で世界を構成する元素であるとされる「四 大」という神話的自然力の枠を使いながら、言葉によってもう一つの世界を創造する デミウルゴスになることをここで試みているのである。(NM) Kawakami Hiromi Born in Tokyo in 1958. Taught high school and junior high school biology before starting her writing career. Awarded the Pascal Short Story Award for New Writers in 1994 for “Kamisama” [God Bless You] and the Akutagawa Prize in 1996 for “Hebi o fumu” [Tread on a Snake]. Received the Tanizaki Jun’ichirō Prize in 2001 for Sensei no kaban [trans. The Briefcase], which was also shortlisted for the Man Asian Literary Prize in 2012 and the Independent Foreign Fiction Prize in 2014. 川上 弘美 1958年東京都生まれ。中学・高校の生物教師を経て執筆活動に入る。 1994年短編「神様」でパスカル短篇文学新人賞、1996年「蛇を踏む」で 芥川賞を受賞。谷崎潤一郎賞を受賞した2001年『センセイの鞄』は2012 年マン・アジア文学賞および2014年インディペンデント外国小説賞の最 終候補となる。 Nameraka de atsukute amakurushikute [Smooth, Hot, and Sweetly Choking] By Kawakami Hiromi Shinchōsha, 2013. 189 pp. ¥1,400. ISBN 978-4-10-441206-8. なめらかで熱くて甘苦しくて 川上 弘美 新潮社/2013年/189ページ/本体1400円/ISBN 978-4-10-441206-8 Also published
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