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قصة الكتاب :
光文社(光文社新書)/2005年/288ページ/本体780円/ISBN 978-4-334- 03321-7 三浦 展(ミウラ アツシ) 1958年生まれ。一橋大学社会学部卒業。1986年、パルコのマーケティン グ雑誌『アクロス』編集長、1990年、三菱総研を経て、1999年、カルチ ャースタディーズ研究所設立。『ファスト風土化する日本』、『第四の消 費』、『東京は郊外から消えていく!』など著書多数。
本書の題名となっている「下流社会」とは、著者の造語で、高度成長によって増加 した「中流層」が「下流化」していく社会のことである。「下流」といっても単に「所 得が低い」ということではなく、コミュニケーション能力、働く意欲、学ぶ意欲など 総じて人生への意欲が低い人のことをいう。 かつて「中流社会」といわれた日本が、今や「下流社会」へ向かいつつあるという ことを、マーケティング・アナリストの立場から、豊富なデータを駆使して実証的に 論じている。 著者によると、これまでの経済学者や社会学者による階層研究には消費論がないた め、今回、2004年11月と2005年5月と6月に独自の調査を行い、自分が「上」「中」「下」 のどの階層に属するかを聞き、その階層意識別の消費行動の違いを分析したという。 調査結果によると団塊ジュニア世代と呼ばれる現在の30代前半を中心とする若い世 代における「下流化」傾向が目立った。この世代は日本人が中流意識を持つようになっ てから生まれた初めての世代で、著しい貧富の差を見ないまま育っているため、上昇 志向に欠けると指摘している。現代の日本社会を知るための資料となる本。(MK)
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